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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

〈連絡先〉
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びおら弾きの微妙にズレた日々
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昨日、某児童文学セミナーへ出かけてきた。今年のゲストは超豪華。この世界では大御所のI氏で、いくつもの児童文学賞の審査員をしている。御年72歳。

氏の講演は非常に面白かった。英語教師時代の話、児童文学にかかわるきっかけ(まさか帰りの電車賃稼ぎのために初の童話を書いたとは!/笑)、さまざまな編集者・画家・作家(その中にはなんと「漫画の神様」まで!)との出会いまで、まるで波乱万丈の自伝を読んでいるよう。そして二言目には「ばーか!」が飛び出すという面白さ。話の途中で時間が来てしまったのが惜しい。

しかし、夜、家で思い返していて気がついた。今年の講演テーマは「なぜ書くのか、何を書くのか、この時代に私達は子どもに何を伝えるべきか」だ。I氏はほとんどこのテーマに触れていない。さらに考えてみると、講演としてI氏が語った内容は、酒の席で後輩が先輩から聞かされる類の話ではなかったか。

たぶん、私達は、どこぞの女子短大の学生よろしく、うまうまと煙にまかれてしまったのだろう。
あるいは、昨年ガンを患ったそうで、死期が近いと自覚されていたことを考えると、これで最後とばかりに、半生を披露したのかもしれない。

実はI氏をひと目見た時に「実作合評の講師がこの人にならなくて良かった」と思った。そりが合わないだろうなと直感したのだ。講演を聴いてますますその思いは強くなった。話自体は面白いし大変魅力のあるお人柄だ。でも正直なところ、直に話してみたいとは思えなかった。なんだか、ふた昔ぐらい前の日本の価値観を頭からかぶりそうで。

自分が見据えたいのは、今とこれからのこの国だ。


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