親戚の子が一年ぶりに海外留学から帰ってきたので、家族で会って食事をした。一般的に留学をすると人間が一回り大きくなって帰ってくるというが、彼は文字通り体格が一回り大きくなって帰ってきた。食べ物が全然違うらしい。

もちろん中身も成長していて、「今年は何か大きな事をしたい」と意気込んでいる。ミニコミ誌を作るとか、夏休み中に自転車で日本各地を回るとか。そういうことって学生のうちしかできないからね。
それで自分が学生の時はどうだったかなあと思う。楽器の練習と、その日その日をどうにか終わらせることで精一杯で、旅行とか企画とか、そういう方向には目が向かなかった。
今にしてみればもったいない。若い時にしかできないこととか、若いうちにもっと色々な経験をしておけば、社会人になってからもっとキャリアが積めたのに、とか考えはじめるとキリがない。
ただ、これは経験を積んだ目でみるからもったいないと思えるのであって、当時の自分にそれを求めるのは無茶な要求だということもわかる。人間、誰しも器っていうのがあるからね。
大切なのはこれから先、どうするかだ。１０年後に今を振り返ったとき、後悔はしたくない。