心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake
〈趣味〉 創作とクラシック音楽
〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで
〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。
〈連絡先〉
管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ
〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
(一方通行です)
〈趣味〉 創作とクラシック音楽
〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで
〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。
〈連絡先〉
管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ
〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
(一方通行です)
アーカイブ
アクセス解析
アナライズ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
カーヴァーの短編にはまったあとは、ヘミングウェイが読みたくなり、古い変色しかかった文庫本を取り出してみた。学生時代、ゼミで取り上げた「殺し屋」を読み直してみる。本当は原文がよかったけれど、あいにく日本語訳しかないのでそれを読む。
この話はクライマックスの一歩手前で終わっているのが特徴的だと教わった。つまり、対抗しあう二つの力がぶつからないまま話が終わってしまうのだ。具体的には、殺し屋と殺し屋の標的となっているボクサー崩れの男が遭遇せずに終わってしまう。両者をつなぐ役割は、ニック・アダムスという青年に振られている。
両者が遭遇しなかったからといって、勝負が永久に持ち越されたわけじゃない。ある意味、もう勝負はついていて、元ボクサーはその結果を見るのが恐ろしくて身動きがとれなくなっていただけにも見える。ニックはその姿が恐ろしくて、町を出ることにするのだけど、今、読んでみると、死を待つばかりのボクサーが作者(つまりヘミングウェイ)の姿とダブって見えてくる。
絶筆となった「海流の中の島々」で主人公が死に向かって突っ走る姿を見てしまったからだろうか。彼が後年自殺を選んだのは、「殺し屋」から逃れることに倦んだからではないかとさえ勘繰ってしまうのだ。
両者が遭遇しなかったからといって、勝負が永久に持ち越されたわけじゃない。ある意味、もう勝負はついていて、元ボクサーはその結果を見るのが恐ろしくて身動きがとれなくなっていただけにも見える。ニックはその姿が恐ろしくて、町を出ることにするのだけど、今、読んでみると、死を待つばかりのボクサーが作者(つまりヘミングウェイ)の姿とダブって見えてくる。
絶筆となった「海流の中の島々」で主人公が死に向かって突っ走る姿を見てしまったからだろうか。彼が後年自殺を選んだのは、「殺し屋」から逃れることに倦んだからではないかとさえ勘繰ってしまうのだ。
PR