今年に入って、ふたつ目の公募作品を出してきた。
七月に思いついたネタと同じかどうかは、もうすでにわからなくなっているが、新しい物語をちゃんと書き切ることができてホッとしている。

今回はめずらしく、地に足をつけた話で、ファンタジー要素はいっさいなし。二人の女の子の日常を淡々と綴ってみたが、ちゃんと山あり谷ありになるんだなあ。それと、限りなく一人称に近い三人称、というのが自分の文体の特徴なのだが、それを利用して、三人称のまま、視点だけを交互に入れ替えて書いてみたら意外と面白いのができた。

もう一つ新しい挑戦が、社会的なネタを取り入れたことで、きっかけは主人公のたちの環境をあれこれ入れ替えて考えいてたときにふっと下りてきたので、あわててそっち方面の資料本を借りてきたり。やってみたらやはり興味深い。いわゆるリアリズム系って、実はネタの宝庫？

さらにさらに、書いている途中で、創作のハウツー本を２冊読んだ。目からウロコ×２。物語を作るハードルって実は高くないのか？　とこれまでさんざん苦労してきた自分は驚く。

どうやら今は「やれば作れる」時期らしい。今のうちにガンガン書いて種をまいておかなくては。