心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake
〈趣味〉 創作とクラシック音楽
〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで
〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。
〈連絡先〉
管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ
〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
(一方通行です)
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東の空に新月が浮かぶ、ある夜明けのことだ。秋の始まりを告げる虫たちが少しずつ声をひそめてゆく。
病院の個室で、少女が静かに眠っていた。そのわきで、付き添いの家族がやはり眠りこんでいる。まるでこれまでの病魔との戦いが嘘のように穏やかなひととき。だが、それは一時停戦ではなく、まして勝利の暁であるはずもなく。
その証拠に彼がいる。黒の衣をまとって窓枠に腰掛け、魂を切り離すための大鎌をかついでいたが、人間の目には写らない存在。
少女の魂は身体を離れかけている。その時が近いからこその静けさ。
死神は、少女の寝顔を見守り、「その時」を待ちながら思いめぐらす。死期を悟りつつ勝算のない戦いに挑むのと、前触れもなく突然に死が襲いかかってくるのと、選べるものならどっちを取っていただろうかと。
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病院の個室で、少女が静かに眠っていた。そのわきで、付き添いの家族がやはり眠りこんでいる。まるでこれまでの病魔との戦いが嘘のように穏やかなひととき。だが、それは一時停戦ではなく、まして勝利の暁であるはずもなく。
その証拠に彼がいる。黒の衣をまとって窓枠に腰掛け、魂を切り離すための大鎌をかついでいたが、人間の目には写らない存在。
少女の魂は身体を離れかけている。その時が近いからこその静けさ。
死神は、少女の寝顔を見守り、「その時」を待ちながら思いめぐらす。死期を悟りつつ勝算のない戦いに挑むのと、前触れもなく突然に死が襲いかかってくるのと、選べるものならどっちを取っていただろうかと。