心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake
〈趣味〉 創作とクラシック音楽
〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで
〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。
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管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ
〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
(一方通行です)
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地図で見るだけではわからないことがたくさんある。
子供の頃、遠足ででかけた緑地公園のあたりを地図で見ていて、そこの近くに龍の名前を冠した神社と公園があるのを見つけた。これは作品の舞台として使えるかも、と思い、とりあえず検索してみると写真付きの探訪記事がある。普通に人が入れそうなところのようなので、実際に行ってみることにした。
子供の頃、遠足ででかけた緑地公園のあたりを地図で見ていて、そこの近くに龍の名前を冠した神社と公園があるのを見つけた。これは作品の舞台として使えるかも、と思い、とりあえず検索してみると写真付きの探訪記事がある。普通に人が入れそうなところのようなので、実際に行ってみることにした。
それが今日の話。住宅地の中にある公園なので、怪しまれないよう、気候の良い日の真っ昼間、ちょっと散策に出かけるフリ(本当に散策のつもりだったのだが)をして歩いてみた。
ある程度予想はしていたものの、ほんっとに迷路だった。自然保護地区と開発された(でも細くて行き止まりだらけの路地で結ばれた)住宅街の中をさまよい、ようやく目的の公園にたどりつくも、そこにあるのは整備された児童遊園や散策路ではなく、ガチの自然保護林。山道と言い換えてもいい。うちの裏山と何ら変わりない。いちおう、人が歩けるように道はそれなりに整えられているものの「落ちてくる枝に注意」「マムシに注意」(そのくらい言われなくてもわかる)という看板が目立つ。
人気はない。平日の真っ昼間だといっても、静かすぎる。風の音と緑の気配は強い。トトロの凶暴なやつが出てきてもおかしくないくらいだ。しかし、ここまで来て引き返すのももったいない。時期も天気も本当に散歩日和なのだ。
何より、道の向こうにはこれまで自分の作品の中に登場させて来たような森と池があるはずなのだ。主がいるはずの、木々に囲まれた小さな池と、人の住む地の中にぽつんと残された森。
入り口に立つ案内板とにらめっこしながら、逡巡することしばし。
そこに、割烹着を着てホウキを手にした現地のおばちゃんが現れ、「今はハルリンドウがたくさん咲いているわよ」と教えてくれる。お礼を告げて「公園」の中へ。ところが、さっそく道の分岐点でどっちに行ったらいいものか迷う。するとまたさっきのおばちゃんが現れて、正しい方を教えてくれる。今度こそ、と池と湿地のある方へ。
適度に手入れのされた森林の中はいい具合に陽が入り、風が遮られて心地よく歩ける。聞こえるのは鳥の声と風が木の梢を鳴らす音のみ。風の音はなかなかに騒がしい。風の又三郎ではないが、絶えず空がどうどうと鳴っている感じ。遊歩道もちゃんと整備されているが、分かれ道が多い割には案内板が少ないので迷うこと多し。スマホの地図で現在地を確かめながら、南から北へ抜ける本道を探す羽目になった。
公園の中心を担う池は、見た目的には理想的なたたずまいだった。大きさも、池を取り囲む木の様子も。ただ、気になったのが魚が見当たらないこと。「釣り禁止」の看板があるので、魚はいるのだろうが、池の表面はただ静かだ。
池の端をめぐっているうちに、また道を見失い、しばらくくるくる歩きまわった末、ようやく本道を発見。見つけてしまえば非常にわかりやすく、それはもうまっすぐに斜面を登ってゆく。ぜいはあ言いながら登り切ると、そこに竜神を祀る神社があった。池が本宅で、神社が玄関口、みたいな感じ。あるいは逆に神社が本宅で池が奥の院、といったところか。神社はとても小さくて、小さな鳥居と祠と竜のレリーフが入った石碑が置いてあるだけ。手水舎もない。でも、地元の人達がきちんと手入れをしているらしく、祠には新しいしめ縄がかけられ、お供えの花もあった。それで、お参りというか、ご挨拶だけすませて、神社わきの出入り口から公園を抜け出た。すると、ふたたび住宅街(しかも高級な家ばかり)が立ち並ぶ人間の世界。
とはいえ、どうも公園の近隣一帯は、今時の建物が並ぶ割には今時っぽくないたたずまい。家々のはざまに昔の山の名残っぽい雑木林があるし、道は細くて入り組んでいる。山を崩すような造成はせず、宅地にするところを少しずつ切り開いていったような感じ。
なんだかとても不思議な土地だった。竜は池も祠も留守にしていたように見えたが、森の上空で賑やかしく風と戯れていたんじゃないだろうか。
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