今年は、ここ10年の中で一番変化が多くて大きかった年。多いだけではなく、いちいち大きい、というところがミソ。まずは並べてみよう。

①　就職した。某文化センターの夜勤のお仕事。一日5時間×一ヶ月20日。
②　娘が高校生、息子が中学生に。ある意味手がかからなくなった。というか関わり方の質が変わった。
③　ダンナの実家が火事で燃え、舅が亡くなった。
④　舅のトンデモな遺産（？）であるイヌの面倒を見ることに。そのお世話に振り回される。
⑤　長年の憧れだったピアノを習い始めた。来年2月には発表会に出る予定。弾き語りをしている自分が信じられない。
⑥　↑のような事情により、いったんオーケストラ活動を休止するも、秋になって再開。おかげで創作するどころか、本を読む時間もない日々。でもあんまり後悔してない。○○につける薬はないのだ。

いやもう、一年前の今頃はとても想像できなかったような状況になってしまった。

舅がなくなったりして、それはそれでショックだったが、おおむね発展性のある変化であり、人からは「いいなぁ」「羨ましい」と言われることが多い。

でも、自分的には「一時退却」的な変化だと思っている。
そりゃ、外に出て仕事をし、自分の手でお金を稼ぐ、というのは社会的にとてもいいことだし、自由に使えるお金がある、というのは精神的なゆとりをもたらしてくれる。
だけど、創作の「そ」の字も書く暇がない、という状況はどうかと思うのだ。この10年ずっと書き続けてきて、本当はこれからもガツガツ本を読んでたくさんの物語を書きたい。けれど、家庭の事情というやつで、今後を考えると自分も働きに出ざるを得ない。もちろん、書くことが収入につながれは一番いいわけで、この年まで、そのレベルに達せなかった自分が未熟だといえばその通り。
この先、いつになったら書く余裕が生まれるのかと思うとため息が出る一方で、このままやめてしまって音楽三昧の日々を過ごせばいいではないかという悪魔の（？）囁きも聞こえる。

面白いことに、物書きは一時中断できても、音楽をやめるというのは無理だったりする。やめようとしてもすぐに戻ってしまうというべきか。一種の呪縛だね、これは。