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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
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〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

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びおら弾きの微妙にズレた日々
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今回のカテゴリはたぶん「毒吐き」。

表で感想を書いている児童向け忍者ものシリーズ最終巻の話。ここならネタバレはまるで問題ないと思うので包み隠さず書いてみよう。気になっているのはラスボスの倒し方。

この物語において、ラスボス=魔王の正体は、記憶を保ったまま延々と転生を繰り返す魂を持つ少年。転生するたびに降り積もる人間の愚かさや惨さの記憶にぶち切れてしまって、とうとう地球のために人間を抹消すると言い出した。私利私欲のために動くならまだ可愛い悪党だが、「地球にとって人間は害悪だ」という大義名分を持っているのがとても痛い。

魔王の暴走を誰がどうやって止めたかというと、彼の育ての親であり、彼が最大の信頼を寄せる忍者が、あまりの痛ましさを見るに見かねて手を下したという風になっている。もちろん一人では逝かせない。心中に近い終わり方だった。

確かに感動的なのだが、何かがひっかかって考えること数日。
そうか、吸血鬼のアーカードと似てるんだ!と気がついた。吸血鬼は血を吸った相手の記憶も吸収するという。それゆえ、アーカードの体内には数万という魂が同居していて、あのような化け物になるわけだ。
アーカードは最終的に自分を取り戻すため、本来の自分意外の魂すべてを消去していったというが、それと同じようなことが、この魔王にもできなかったものか。つまり、怨念の元となった自分の前世の記憶を、自力で何とかできなかっただろうか。許すとか受け入れるとかして。誰か背中を押してくれる存在は必要だとしても、あとの決着は自分でつけられたらいわゆる中二病から抜け出せて格好良かったのに、と思う。
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