いよいよ明日が授賞式であります。

普通に考えれば、会場に行って少しだけさらし者になって帰ってくれば済む話だが、諸事情がからまって、自分にとっては人生の一大イベントになってしまった。この先本が出版されたとしても、今回ほど大騒ぎにはならないと思う。

まず、せっかく東京に行くのだから、何か見物してから帰りたい→美術館検索。
関東圏に住む友人や知り合いに会いたい→「案内してくれる人募集」→先輩2名と美術館デートが決まる。翌日は30年近く会えなかった中学の同級生とランチ。
せっかく授賞式に出るのだからギョーカイの話を知りたい→先輩作家にメッセを送ってハウツーをご教授いただく。
あとは宿や新幹線の手配、名刺の準備（今どきは自前のプリンタでそこそこのものが自作できる）、家族への説明とか留守中のやりくりとか。
これだけ自力で手配できたらもう、為すべきことの８割は終わった気分。

事務的な用事もどっさりあったが、精神的には、ＦＢで「自分は物書き目指してます」と公募で賞を取ったことを公表したことの影響が大きかった。もらったコメントや「イイね」数がものすごい量になって（ただし当社比）、嬉しさを通り越し背中がすーっと冷えたほどだ。もうこの人達の目に触れて恥ずかしいレベルの作品は書けない。しかも「この人達」の目の肥え具合は半端ない。「本物」の物語かどうかをたちどころに見破れる人ばかりなのだから。もう後戻りはできない。精進精進。