今日は春の嵐の到来が予告されていて、実際に外はもう強い風が吹いている。なんでも、台風並みの暴風が来るとか。

今のところはまだ外に洗濯物が干せるレベル。ベランダに出たら、風にのって春の花の匂いがした。

ふと、今頃ひびきの森の面々はどうしているかなーと思った。くまとかウサギとかリスとか、ほかにも色々。春の嵐がヘンなものをもたらして、ひと騒ぎ起きていると面白いんだけど。人生物食い花とか種食い花とか。

などと考えていると、創作脳が目覚めそうになって慌てた。今目覚めてしまうと、やりかけのアレとかコレとかが手につかなくなってしまって、それは大変困る事態だ。
それとも物書きの女神さまは前髪しか生えていないから、チャンスが来たらきっちり捕まえないとダメかな。いやいや、その心配はない。

ここ一年以上眠らせたまま、ほったらかしの創作脳だけど、物書きの腕が落ちることはあっても、一度生まれた物語世界は、そう簡単に消えるものではないと本能的な部分でわかっている。心の奥深く、無意識のレベルにまで根を張っているので。
もちろん、絶対に消えないわけではない。深層意識に変化があれば、それともなって物語世界は変化するし、場合によっては少しずつ消えてゆくこともあるのだろう。まあ、それはよほど表の世界で変化がない限り起こらない。

作品が世に出るとか出ないにかかわらず、また、書くことを職業にするかどうかにも関係なく、たぶん、一生あの世界を抱えてゆくことになるんじゃないのかな。