これはあくまでも持論です。誰にでも当てはまるかどうかはわかりません。


最近、ストレス過剰気味の家人はよくヒステリーを起こすのだが、そうなると部屋の片付けを始める。少しでもごちゃごちゃしたものが視野に入ると我慢ならないらしい。
一ヶ月ほど前はリビングが犠牲になった。その次の週は手作りテラスの上のモノたち。

確かに不要なものや、古びてしまった小物、未読の雑誌の束などがあったから片付けは必要だった。けどねぇ。娘が生まれた時に買ったスヌーピーの温湿度計とか、我が家で一番古いけど長いメジャーとか、大事にしていた角川類語辞典だとか、大学の時に愛用していたロングマンの英英辞典やクラウン仏和辞典、時間ができたら読もうと思っていたナショジオ（もっとも、「時間ができたら」というのは永久に読まない可能性が高いけど）まで処分されてしまい、空いたスペースには、それまでリビングの端の回転式本だなにしまってあったクラシックのスコアが突っ込まれ、回転式本棚は処分。家人はこれで目障りがひとつ減ったと満足していたが、本棚も部屋全体も、すっきりしたというよりかなり寂しくなった。
ＰＳ2とソフトもなくなった。これでワイルドアームズが二度と遊べなくなるなぁ…と寂しい気はしたが、それ以上にショックだったのは子どもらは意外と平気だったこと。今はもう違う何かに興味をひかれている。

しかし。きれいすぎる部屋にいるとさわやかではあるが、物足りない。頭の中を整理するにはいいが、何かを創造する場所ではない。
創造とカオスは親子みたいなものなんだよ。雑多な情報や刺激が化学反応みたいな何かを起こして新しいものが生まれるんだからさ。

だから娘の部屋は相当カオスでも、あえて家人にはさわらせないようにしてある。あくまでも本人が自分の手で使いやすいようにアレンジするのが大事。

結論。モノは多くていい。それらが活用されうる状態であり、きちんと仕分け・整理され、必要なときにすぐアクセスできるなら。