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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

〈連絡先〉
管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ

〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
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早いもので、我が家の二人の子どもたちはそれぞれ中学卒業・高校卒業という節目を迎えた。
それは同時に高校受験・大学受験という人生初期の受難を乗り越えることでもある。

下の息子はともかく、上の娘の最初の受難は三年前の高校受験の時だったなと懐かしく思い出した。ちょうどダンナ氏の実家が家事で焼けて、義父が亡くなり、老犬の世話を引き受けることになった大変な時期のことだ。老犬のお世話グッズを買いにペットショップに行った時、とんでもなく大きく長い揺れに遭遇したことはよく覚えている。今思えば、あの時の日本は物理的に揺れただけでなく、存在意義全体が大きく揺れ、フェイクだったものがすべて壊れたのだ。

無事に高校進学を果たした娘のことはさておいて、義父が亡くなった後の処理が大変なことになって、自分たちを含む残された家族は「遺産」にずいぶんと振り回されたものだ。ダンナ氏はしまいには神経が弱って専門医にお世話になる始末。

あれから三年経って、ようやく何もかもが落ち着いて「普通」に生活できるようになってきた感がある。でも完全に元通りというのはあり得なくて、新しい形が整ってきた、というべきか。

老犬は昨夏に初代飼い主のもとへ帰り(他界したともいう)、焼けた家から持ちだしたあれこれは、先日ほとんど処分を済ませた。子どもらは新しい進学先へ。ダンナ氏はゆるゆると調子を取り戻している。

自分はというと、オーケストラ活動は相変わらず、できるときにやるという微妙なスタンスを保ちつつ、一度は止まりかけた創作活動は少しずつ復活しつつある――それもかつて所属していた同人誌に復帰することはせず、違う道を模索する方向をとって。

そしてこの国の社会情勢は震災以降、新しい形が整う兆しもなく崩れたままだ。口当たりのいい言葉、威勢のよい言葉がリアル世界の表層をするりするりと滑り落ちるばかり。

今はただ、ひりひりする感情をなだめながら世界を見つめるのが精一杯で、黙祷もできなければ鎮魂の言葉を口にすることもできないのだ。

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