心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake
〈趣味〉 創作とクラシック音楽
〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで
〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。
〈連絡先〉
管理人へのメッセージは、こちらのフォームからどうぞ
〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
(一方通行です)
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基本的にお仕事というのは、面倒くさくて大変で、そのくせ見返りはほとんどないという代物(もちろんサラリーやボーナスという形では手にしているけれども)。だけど、ふっと気づくと「これがご褒美かも」という事態に遭遇したりする。ちょっとした言葉や気持ちのやり取りに和んだり、大変な事態が収束してホッと一息ついたり、仕事の合間にいいモノを見つけたり。
先日は、仕事をしていたからこそよい風景……というか「木」に出会った。
先日は、仕事をしていたからこそよい風景……というか「木」に出会った。
イベントに使うため、薔薇の形をした松ぼっくりを探しており、それは広大な園内のどこかにあるという話だった。それで手がかりを求め、木に詳しそうな人に訪ねてまわり、現地に向かうチャンスを待ち、ようやくチャンスができたらさらに、そこの施設を管理している人にピンポイントで場所を教えてもらい、職員でなければ立ち入れない場所へと足をすすめることができた。リアルRPGといったところか。
平日の公園は訪れる人も少なく、さらに一般客は立入禁止になっているエリアともなれば、物音ひとつしない静けさ。冬の穏やかな日差しの中で、音がするとすれば、野生動物のそれに違いなく。とても豊かな静けさに満ちた場所で、ほんとうに美しかった。たった一人でその中にいることが嬉しかった。
なんだか自分も自然の一部になったような気持ちで、どんどん目当ての木を探して進む。初めて立ち入る場所で、初めて見る木を探して進む。でも見ればわかるという自信はあった。
そして、ちゃんと、あった。大きなヒマラヤスギ。その足元には木の欠片が散っている。いや、木の欠片ではなく、茶色の花びらのような形をしているそれは、その木が落とした松ぼっくりが分解したもの。松とは違い、この木のものは落ちて時間がたつとバラけてしまうのだ。
間に合わなかったのかと、がっかりしつつ、木の周りをウロウロする。とりあえず木の場所は確認したから帰ろうとすると、なんかピンとひっかかるものを感じて振り返った。するとひとつ、コロンとしたかたまりが落ちている。拾い上げれば、見事な花の形をした松ぼっくりだった。貴重なアイテムGETだ。心の中で木にお礼を言い、急いで持ち場へと戻った。
文字にすればたったそれだけのこと。でも、このほんの10分そこそこの間、現し世と切り離されて、まるで異世界に行っていたような気がする。切り離されているとはいえ、その異世界はこの公園の本質と言ってもいいような場所だったし、また、自分の中に持つ異世界とも共鳴し合っているのを感じて、つかの間、とても幸せな気分になったのだ。
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