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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

〈連絡先〉
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〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
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なんとも奇妙な話で、松の内が過ぎて間もない、とある夜中のことだった。仕事から帰ってきて家事をすべて終え、ゆっくり風呂に浸かり、ツイッターをチエックし終わった静かな時間に、買ってきたばかりのハンドクリームを、ゆっくりと自分の手に塗りこんだ。


これまでろくに自分の手など手入れしたことがない。食器洗剤の種類にだけは気を使っていたけれど、あかぎれやささくれはほかっておけば自然に治るし、多少手の表面がガサついていたところで特に困ることはなかったからだ。楽器をやるから爪を伸ばしてマニキュアで飾ることもしないし、指先はタコだらけで当たり前だし。

それが娘の影響で、初めて自分のために自分の気に入ったハンドクリームを買った。

夜中、誰にも邪魔されない時間にゆっくりと自分の手を眺めてみて、思っていた以上に荒れていたことに気がつく。そこにクリームをぬり込んでゆく。ささくれだらけの爪の付け根は特に丁寧に。

その時、自分を大切にするってこういうことだったんだなあと、生まれて初めての感覚がわいてきた。まるで大切にしている他人を扱うような感覚で自分を扱っている感じ。わがままとは違うし、甘えているのとも違う。例えばいつも後回しにしていた自分の手入れをきちんとしかるべきタイミングですること。あとになって自分が困るようなこと、自分のためにならないとわかってながらやめられない習慣をすぱっと断ち切ること。助けが必要なときにはきちんと他人に頼れること。そういうのが自分を大切にする行為なんだと、いっぺんに理解した。同時にそれが真の意味での独り立ちの条件であることも。

自己啓発の本にはよく「まず自分を大切にできなくては他人も大切にできない」とかあるけれど、恐らくこういう意味だったのだろう。自分で自分の手入れができる人なら、危なげなく他人の面倒も見られるよ、と。

なんだか年始からすごい体験しちゃったわ。
物心ついた時からずっと心のどこかで、必ず自分にダメ出しし続けていた=ダメダメな自分を大事にする必要はない、と思い込んできたことにようやく気がついた。

394円のハンドクリームなんだけど、その効果絶大。

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