今年のクリスマスはほんとに盛り上がらなかった。自分の中で。

ツリーを出すのがめんどくさいというのは忙しい主婦にありがちなのでまだしも。
どうしてだか、各地で行われるクリスマスイルミネーションが無意味な演出に思えてしまった時点で、自分は異世界にはじき出されてしまったのだという気がした。

もしかしたら、録画したままHDに眠っている小田さんの「クリスマスの約束2013」を見たら、ああクリスマスっていいなと思えるのかもしれないけれど、まだ見るチャンスがない。

このご時世、社会には明るい話題がないのにどうしてそんなに盛り上がれるかなと思っていた。……違う、明るい話題はあっていい。ただ、今現在、自分を取り囲んでいる社会は深刻な問題があふれていて、無邪気にクリスマスを祝っている場合じゃないのに、という意識だ。

原発を今後どうしてゆくのか(コレ以上は増やせず、現存するものは廃炉に向けて動くのが筋だけども、その手順が難しい)、放射能汚染の尻拭いは誰がどうやってすることになるのか(近い将来、ほぼ間違いなく東北の子どもたちに影響が出るだろう)。憲法はどうするのか(改正はやぶさかではないが、その目的が国民の権利を制限するものであれば賛成できない)、隣の国々との外交はどうするのか。(武力行使はできないが、腰が引けていてはできる交渉もできなくなる）、老人に優しく若者に厳しい社会になってはいないか。儲かりさえすればいいという経済活動の結果、人間として生きるために必要な資源を失ってはいないか、などなど。

この一年はツイッターやニュースサイトを通じて、さまざまな社会問題に触れた年であり、では自分に何ができるだろうと問い続けた年だった。まだまだ答えを探している最中だけど、それらしいものを掴んだ手応えはある。
新年を迎えたら初詣に行って掴みかけたものを確実に引き寄せられるようにお願いしてみようか。
やっぱり日本人にとって大きな意味を持っているのは、お正月。多くの民族にとって冬至が太陽の再生、すなわち生命力の再生を象徴することは知っているし、それの変化形がクリスマスということも知っている。そして日本人の場合は、一年がリセットされる大晦日→元旦の流れが魂の浄化と再生を意味するのだから。