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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
ブログのプロフィール
〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

〈お願い〉
時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

〈連絡先〉
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〈本家ブログ〉
びおら弾きの微妙にズレた日々
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今月は休日のボーナス月で、なんと3連休を2回も取ることができた。1回目は夏の疲れを癒やすことに使い、2回めは精神のリフレッシュのため、遠出を計画。目的はオラファー・エリアソン展とうちのお嬢さんの生存確認。





3連休は怒涛の4連勤(なんといってもシルバーウィークの人波を捌かなくてはいけなかった)のあとなので、旅支度を整える余裕もなく、出かける当日の朝にパッキングを始めるという状態。新幹線のチケットは前もって回数券をゲットしておいたが、それ以外の支度はすべて当日の朝。まあ、行き先で待ち合わせ等の約束があるわけでもなく、気楽な一人旅なのでマイペースでOK。

逆にマイペースすぎたのか、小さな行き違いとか思い違いがたくさん発生する。大きなトラブルにはつながらなかったのだ幸いだったが、星占い的には水星をはじめ、色んな星が逆行中で物事の調整期間だというので、その影響かもしれないし、単に慣れない土地でカンが狂っただけなのかなもしれない。

新しい土地であちこち動き回るというのは刺激が多い。電車に乗っているだけでも周りの人たちの雰囲気が地元とは違うのがわかるし、車窓の景色は面白いところだらけだ。

東京という街は、伊達に人が多いわけではなく、どこへ行っても情報の密度は濃いし、土地の力も強い。なんというか、人間の活気を土地が吸い取って自らのパワーとしているような気配がある。しかも、恐らくそれは江戸の街が生まれてからずっと続いているのではないだろうか。

村上春樹の小説「ハードボイルド・ワンダーランド」の中に「やみくろ」という地下の生き物が登場する。彼らは「ホビット」のゴラムのように地下の暗闇の中で暮らしており、地下鉄のトンネルから続く通路の中が生息地だというのだ。都心の複雑な地下鉄ネットワークを見るにつけ、やみくろの街があってもおかしくないと思うし、ひょっとしたら何かの拍子に彼らの姿を見ることさえあるかもしれないと想像すると楽しい。

楽しい、というと語弊があるかもしれない。大都市の地下世界にはある種の暴力的な力が働いていて、そこにやみくろとかリトル・ピープルといった、異界の生き物が潜んでいるのは充分アリだと感じたまでた。そして、もしもやみくろたちの力が大きくなりすぎれば地上の生活は破壊されるし、逆に彼らがいなくなるようなことがあれば、地上の人間たちの活力も失われてしまうのだろう。そういう意味でも東京とその周辺は日本という国のエッセンスを凝縮したような地域に思える。

東京の人があたかも自分たちの住む地域を「日本」だと思ってしまうのも無理はない。実際にはその外にも「日本」は広がっており、彼らとは違う空気の中、違う論理で動く人はたくさんいる。さらには空白のように見える地域も込みでこの国なのだけどね。






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