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心のつぶやきを吐き出す裏ブログです。
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〈管理人名〉 O-bake

〈趣味〉 創作とクラシック音楽

〈主な内容〉
創作に関する覚書
ごくたまに掌編を掲載
テリトリーは童話からYAまで

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時々、言葉が足りないために意味不明な文章があったり、攻撃的な文章がありますが、ここは毒吐き場なので、どうぞ見過ごしてやってください。

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びおら弾きの微妙にズレた日々
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先日、あるSFをコミックで読んでみて、割と面白かったのだけれど、設定で?と思うところがいくつかあった。割と最近書かれた閉鎖空間もので、現代のリアル社会を反映した社会制度の設定が面白い一方で、物語の着地点はかなり古典的だったので微妙な残念感があり、自分ならどうするか考えてみた。



地球に人類が住めなくなってから約100年後の、宇宙空間に設置されたコロニーが舞台。ひとつのコロニーにつき、人口が10万人くらい。今の時代でいうと、仙台市がだいたい100万人なのでその10分の1。近隣の市で10万人規模というと江南市とか島田市とか。食料はコロニー内でのプラントで生産。エネルギーは水素を利用。

そしてココが肝なのだが、出生と死亡の厳格なコントロールが行われている。ぶっちゃけた話、一人生まれるためには一人がお亡くなりにならなければいけない。許可制による出産と安楽死がセットになっている。

このような世界に新しい人類が誕生した、というのがこの物語で中心となる設定。ひとつは成長に長い時を要する長寿化した人類。もうひとつは光合成でエネルギーを得るが、そのために短命な半植物化した人類。長寿化人種は宇宙時代の申し子ともてはやされ、植物化した人種は忌み嫌われる。

しかし、冷静に考えて、このどちらがコロニーにとって救世主かといえば、むしろ後者でしょう。光と水さえあれば生きることができ、しかも短命なため安楽死せずとも、早いサイクルで次の世代に席を譲ることができる。逆に長命種は世代交代に時間がかかるため、嫌がられるはず。

だから、自分がこの設定を使うなら、植物化した人種は神に近い人類として崇められ、長命種はむしろ気味悪がられ、安楽死を強要される存在として扱う。主人公は長命種とし、彼らが行政の目を盗んで点々と居所を変え、名前や過去を捨てながら生き延びるさまを書く。彼らの夢は地球外に人類の生存に適した星をみつけて移住すること。それをこっそりと応援する植物化人類との絡みを入れたら、とても面白い話になりそうだ。
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