（「その1」は2年位前にあります）

毎年恒例だと思っていた年始の星占い&抱負とか反省とかの記事が、なんと去年は書かれていなかった。さほどまでに忙しかったのかと問われればまったくその通り。

その後ずっと怒涛の展開が続き、こともあろうにプライベートでも新しい習い事というか学習を始めてしまい、コントロールを失う寸前だったのが、年が替わる頃になってふっと台風の目に入ったかのように落ち着いた。何か書くなら今のうち。

ということで、さっそく昨年の反省文から。

いつも愛用している星占いの年間占いの文言をまず載せておく。

「精神と時の部屋」とは、
マンガ『ドラゴンボール』に出てくる、
特別な修行のための部屋です。
(中略)
短期間で飛躍的に「強くなる」ために、
『ドラゴンボール』のキャラクター達は
この部屋に入って「修行」するのです。

2020年の蠍座の星まわりを見て、
この「精神と時の部屋」のことを思い出しました。
もちろん、2020年の蠍座の人が、
非常に過酷な状況に置かれる
という意味ではありません。
そうではなく、
自らの意志で集中的に、
ガンガン「修行」している姿が浮かんだのです。
(中略)
実際、2020年の蠍座の人々の
「勉強」「訓練」は、
自分で選び取ったものであり、
特に年の後半は、
その成果がめざましく現れてきます。
やりがいのある、
充実したプロセスであることは、
間違いありません。

確かに色んな意味で修行はしたし、今も続いている。
誰も予測できなかった新型ウイルスのおかげで世の中は一変した。また他の要因もあって、職場の環境が激変し、変化を乗りこなすこと自体が仕事の上での「修行」になったと思われる。
プライベートでは、コンサートや美術館に行く回数こそ制限されたけれども、相変わらずあちこちに通った。読書の時間がないといいつつ、毎週のようにコミックを少しずつレンタルし、結局、部分的であれ21作品に目を通している。ブクログへの年間登録冊数は初めて100冊を超えた。コミック中心だからできたとはいえ、地道に物語を摂取した結果だ。

そして最大の修行が秋以降にやってきた。学芸員の資格取得のための勉強である。通信制大学に申し込んで、実質3ヶ月で8科目を履修するというハードモード。内容的には知りたかったことが山盛りだが、毎月のように7科目分のレポートを出すとかテストに答えるとか、狂気の沙汰に近い。それでも後悔のかけらもない。自分の頭の中はそういう仕様になっている。

ただ、問題がひとつあって、それは振り返りの時間をとらないまま突っ走ってきたこと。細かいことを言えば、家計簿の記入とレシートの整理が数カ月分たまっている。コンサートや展覧会の資料が積まれたまま。振り返りのブログ記事もあまり書いていない。

ブログ記事を書いていない――これが最大の問題だ。体験について書かないままであると、頭の中の整理がつかず、区切りもつけられない。というか、なにもかもがカオスに埋もれてしまう。

だからこそ、あえて昨年の頭にのせるべきだった年間占いを引っ張ってきているのだが。

逆に救いとなっているのが、夏から秋にかけて、ごく短い短編や物語の冒頭を公募に出せたこと。年末に、とある企画のために寄稿できたこと。とても細いけれどたぶん蜘蛛の糸のように強靭で高いところにつながっている(と信じたい)。

今からでも遅くない。レシートや印刷資料の山をほいほいと片付けつつ、脳みそから記憶が完全にこぼれ落ちる前に、見聞きしたことをきちんと書き留めよう。そうして自分にとっての世界の形を取り戻していこう。